昨年の公式発表から何かとその動向が気になる「モバイル ファースト インデックス(MFI:Mobile First Indexing)」ですが、先月開催された SMX West 2017 で Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏が次のようにコメント。
表示速度をランキング要因として組み込んだうえで MFI を導入する計画だ。
以下参考ページ
この発言でSEOにおける表示速度の重要性は今後ますます高まっていくのではないだろうか?
モバイルとPCでは使用する環境が大きく違う。PCの場合は殆どの場合机などでジックリと向き合うのに対し、スマホなどのモバイルはちょっとした合間や移動中の使用も多く、PC以上に表示速度が重要になる場面が多い。
僕自身何か調べたい事があれば殆どの事はスマホで完結してしまうが、Googleの検索結果からサイトへ移動しようとしてなかなか表示されない時はすぐに戻って次のサイトへ行ってしまう。
MFIのテスト段階で既に影響が出ているとする意見もあるようだが、公式な導入発表の前に自分のサイトの表示速度が一体どの位なのか?また、どこに問題があるのか?確認しておく事は今後のサイト運営にとって非常に重要ではないだろうか?
以上を踏まえた上で確認可能な無料のオンラインツールを以下にまとめる。
Webサイトの表示速度とスクリプト解析が可能なオンラインツール
基本的な使い方はURLを入力してボタンをクリックするだけ。
ドメイン名だけ(www.○○.com や ○○.com など)の入力でOKな場合が多いが http:/○○.com/ 等として処理される為、SSL対応のサイトの場合は、https://○○.com/ と入力する必要がある
PageSpeed Insights
googleが提供するサービス。モバイルとパソコン両方の分析結果を表示。
GTmetrix
実際にページの表示に何秒かかったが分かる。
CA App Synthetic Monitor
まとめ
現在のインデックス対象はPC向けのページとなっており、基本的な対策はもちらろん必要だが、Google検索ランキングの評価要素として表示速度も挙げられています。ただ、中にはそれほど表示速度の対策をしていなくても検索上位を維持している人気サイトもあり、どちらかと言えば、コンテンツの内容重視の評価となっている。
しかし、MFIが導入されればモバイル向けのページの評価がPC向けのページの評価につながるわけで、その状況が変わる可能性がある。
Googleでは、MFIの影響で現在の検索順位に大きな変動が起こらない事を大前提として現在もテストを続けているようだが、MFI導入の背景を考えれば、すぐに大きな変動は無かったとしてもモバイルやタブレット向けに最適化されたページが検索順位を上げていく事は間違いない。
逆を言えば、モバイルやタブレット向けに最適化されたページでなければ、現在検索上位のサイトでもランキングから消える可能性だってある。
現在はレスポンシヴデザインが標準となりつつあって、比較的新しいサイトでは個人サイトでもPC向けのページしかない事のほうが珍しい。
だからこそ、コンテンツの内容充実だけでなく表示速度も重要になってくる。
ここで注意したいのは「高スコア=速い」ではない事。もちろん高スコアなほど速い場合が多いが、サーバーのスペックや時間帯、広告などの動的な要因によっても表示速度は変わる。重要なのは高得点を取る事ではなく、ユーザビリティを考えた落としどころを決める事。その為にこれらのサイトをうまく活用していきたいものだ。
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